歯ぐきの腫れや出血、歯のぐらつきといった歯周病は、多くの大人が抱える身近な悩みです。進行した歯周病では、歯石を取り除く基本の治療に加えて、抗生物質が使われることがあります。
ただ、抗生物質にはできれば頼りたくないと感じる方や、耐性菌への懸念から使いどころが慎重に検討される場面もあります。
そうしたなか2026年、進行した歯周病の患者さんを対象に、オメガ3脂肪酸と低用量アスピリンの組み合わせが、抗生物質に匹敵する治療結果を示したという臨床試験が報告されました。
栄養にかかわる成分が、薬による治療と肩を並べる結果を出したという点で、注目に値する内容です。
記事の要点
進行した(ステージIII/IV)歯周病の成人109人を対象に、歯石除去の基本治療に何を追加するかで4群に分け、1年後の改善を比べた多施設・二重盲検・プラセボ対照のランダム化比較試験です。
深い歯周ポケットが治療目標まで減った人の割合は、オメガ3+低用量アスピリン群で57.7%、抗生物質群で58.6%とほぼ同じで、基本治療のみのプラセボ群の23.1%を大きく上回りました。
研究チームは、抗生物質とオメガ3+アスピリンを併用しても上乗せの効果はなく、それぞれ単独で有効な補助手段になりうると結論づけています。