甲状腺の機能低下は、疲労感、冷え、体重増加、気分の落ち込みなど、日常生活に大きく影響する症状を引き起こします。
日本でも甲状腺疾患を抱える人は多く、特に橋本病(慢性甲状腺炎)は女性に多い自己免疫疾患として知られています。
甲状腺ホルモン薬の服用で数値が正常化しても、なかなか体調が改善しないと感じている方も少なくありません。
近年の研究で注目されているのが、腸内環境と甲状腺の深いつながりです。腸と甲状腺は双方向に影響し合うことがわかってきており、研究者はこれを「腸-甲状腺軸」と呼んでいます。
腸内細菌のバランスが崩れると、甲状腺に必要な栄養素の吸収が低下するだけでなく、自己免疫反応そのものが悪化する可能性があるというのです。
NaturalHealth365の記事では、複数の最新研究をもとに、腸内環境の乱れが甲状腺の症状にどう関わっているのか、そしてどのような対策が考えられるのかが解説されています。
記事の要点
- 橋本病の患者は健常者と比べて小腸内細菌異常増殖(SIBO)の有病率が2倍以上高く、甲状腺ホルモン値が正常化した後も腸の問題が続いている。
- 腸内環境の乱れは甲状腺に必要なヨウ素、セレン、鉄、亜鉛の吸収を妨げ、ホルモンの産生・変換に支障をきたす。
- セレンの補充が甲状腺への自己免疫攻撃を示す抗体を低下させるという知見が報告されており、腸の健康と栄養状態の改善が甲状腺疾患へのアプローチとして注目されている。