年齢とともに脳が縮んでいくというのは、多くの人にとって避けがたい現実です。脳の灰白質が減少すると、記憶力や判断力、思考力が低下していきます。
アルツハイマー病やパーキンソン病といった神経変性疾患は、高齢化が進む世界中で大きな社会課題となっています。
日本は世界でもとりわけ高齢化が進んだ国であり、認知症の患者数も増え続けています。
薬による治療だけでなく、日々の食事で脳の健康を守れるとしたら、それは多くの人にとって身近で取り組みやすいアプローチになるはずです。
今回、中国・浙江大学の研究チームが発表した大規模研究では、地中海食とDASH食を組み合わせた「MIND食」が脳の構造的な老化を2年以上遅らせる可能性が示されました。
記事の要点
- MIND食への順守度が高い人は、灰白質の減少が約20%抑えられ、脳の老化が2.5年分遅くなることが示された。
- ベリー類や鶏肉などMIND食が推奨する食品は酸化ストレスを軽減し、逆に揚げ物やスイーツは脳の老化を加速させる傾向がみられた。
- 1,647人を平均12年間追跡した観察研究であり、今後はより大規模で多様な集団での検証が期待されている。