果物・野菜・全粒穀物をたっぷり食べる。がん予防の話で必ず出てくる定番の助言です。実際、多くの研究がこうした食事と健康指標の改善を結びつけてきました。
ところが、2026年4月にサンディエゴで開催された米国がん研究学会(AACR)年次総会で、その常識を一度立ち止まって考えさせる報告が発表されました。
米南カリフォルニア大学(USC)ノリス総合がんセンターの研究チームが、50歳以下の非喫煙者の肺がん患者を調べたところ、彼らはむしろ平均的なアメリカ人より健康的な食事をしていたというのです。
研究チームが疑っているのは、果物・野菜・穀物そのものではなく、それらに残る農薬の影響です。
観察研究の段階で、まだ査読も終わっていない初期報告ですが、近年広がっている若年非喫煙者の肺がん増加というトレンドを考えるうえで、見過ごせない視点を投げかけています。
記事の要点
- 50歳以下の非喫煙肺がん患者187人の食事を調べたところ、平均より健康的な食事スコアでした。
- 研究者らは、慣行栽培の作物に残る農薬残留が背景にある可能性を指摘しています。
- 野菜・果物を減らすのではなく、選び方や洗い方を見直す視点として受け止めたい結果です。