加齢に伴い、私たちの体は筋肉量や骨密度の低下という課題に直面します。特にサルコペニアや骨粗鬆症が併発する骨肉減少症は、高齢者の生活の質を著しく低下させ、転倒や骨折のリスクを増大させます。

一般的にカルシウム摂取には乳製品が推奨されますが、乳糖不耐症や食の好みにより十分な摂取が難しいケースも少なくありません。
本記事では、日常的な飲料水をカルシウムとマグネシウムが豊富な天然ミネラルウォーターに変えることで、骨格筋の脆弱性を改善できる可能性を示した最新の研究をご紹介します。
【論文タイトル】
骨格筋の脆弱性に対する天然のカルシウムおよびマグネシウム含有ミネラルウォーターの有効性:無作為化二重盲検対照試験
記事の要点
- 転倒リスクの早期低減:カルシウムとマグネシウムを豊富に含むミネラルウォーターの摂取により、開始6ヶ月時点での転倒発生率が対照群と比較して大幅に(相対リスクで82%)減少しました。
- 筋肉量の有意な増加:12ヶ月間の継続摂取により、四肢骨格筋指数(ASMM/h²)が向上し、特に骨格筋の脆弱性を持つグループにおいて顕著な改善が見られました。
- 実用的な栄養戦略の提示:サプリメントや乳製品に頼らずとも、特定の成分構成を持つミネラルウォーターを日常的に飲むことが、骨格筋の健康維持に有効な補助的手段となり得ることが示されました。