ミツバチが樹木の芽や樹脂を集め、巣の隙間を塞いで外敵や菌から巣を守るために作る物質、それがプロポリスです。古くから人の健康にも役立てられてきましたが、その働きが「脳」にまで及ぶのかと問われると、すぐにはイメージしにくいかもしれません。
脳は、体の中でもとりわけ厳重に守られた場所です。血液と脳のあいだには関所のような仕組みがあり、必要なものだけを通し、有害なものをはじいています。ところが炎症が起きると、この関所がほころび、さまざまな不調につながると考えられています。
ポーランドの研究チームが、ブラジル産とポーランド産という二種類のプロポリスを、脳の血管をつくる細胞に当てて比べた研究を発表しました。
同じプロポリスでも産地によって働き方が違い、それぞれが脳の血管をどう守りうるのか。その輪郭が見えてきた、という内容です。
◼️記事の要点
ポーランドの研究チームが、ブラジル産とポーランド産のプロポリスを脳の血管をつくる細胞に当て、炎症のシグナルにどう働くかを比べたと報告されています。
ポーランド産は炎症性の分子を強く抑え、ブラジル産は免疫を調整する分子を増やすなど、産地によって異なる働き方を見せたとされています。
どちらも組織の線維化に関わるTGF-βを抑え、酸素が少ない過酷な条件でこそ細胞がよく反応したと書かれています。