野菜を食べたあと、その野菜が体の中でどうなるかを気にする人は多くても、口の中でどうなっているかを気にする人はほとんどいないはずです。噛んで、飲み込む。ただそれだけの通過点に見えます。
ところが血圧に関しては、この数分間が結果を左右しているかもしれません。
2026年6月にBritish Journal of Clinical Pharmacologyへ発表されたロンドン大学キングス・カレッジの試験は、ビーツジュースを飲んだあとに噛むガムを変えるだけで、血圧の下がり方に差が出たと報告しています。しかも効いたのは、無糖ガムではなく砂糖入りのほうでした。
記事の要点
ビーツジュースのあとに砂糖入りガムを噛んだ人は、無糖ガムのときと比べて口の中の亜硝酸が45%、血中の亜硝酸が25%高くなったと報告されました。
このとき収縮期血圧は約3mmHg、拡張期血圧は約2mmHg低く、砂糖入りガムで唾液のpHが1.4ポイント下がったことが背景として説明されています。
野菜の硝酸塩は口の中の細菌が亜硝酸へ変えてはじめて血管を広げる流れに乗るため、口内が酸性に傾く条件がその変換を後押しした、という読み方が示されています。