最新|毎日のマルチビタミンが体の老化を遅らせる:2万人規模の臨床試験が示した代謝への影響

最新|毎日のマルチビタミンが体の老化を遅らせる:2万人規模の臨床試験が示した代謝への影響

マルチビタミンは世界中で最も広く利用されている栄養補助食品のひとつです。

日本でもドラッグストアやコンビニで手軽に買えるサプリメントとして親しまれていますが、実際に体のなかでどんな変化を起こしているのか、科学的に検証した大規模研究はこれまで限られていました。

とくに、加齢に伴う代謝の変化や慢性疾患のリスクに対して、毎日のマルチビタミンがどのような影響を与えるのかは、多くの方が気になるところでしょう。

今回紹介するのは、米国で2万人以上が参加した大規模臨床試験「COSMOS」から得られた最新の研究成果です。

399人の参加者の血液中の代謝物質を2年間にわたって追跡し、マルチビタミンの摂取が代謝プロファイルや生物学的な老化指標にどう影響するかを詳しく調べた結果が、老化研究の専門誌GeroScience に発表されました。

記事の要点

  • 2年間のマルチビタミン摂取により、DHAやオメガ3脂肪酸の血中濃度が上昇し、腎機能の指標であるクレアチニンの上昇が抑制された。
  • 心血管疾患、認知症、腎疾患、白内障、肝疾患など16の慢性疾患に対する代謝リスクスコアが低下する傾向が確認された。
  • 代謝物質から算出した老化時計がプラセボ群と比較して約0.5~1年分の若返り傾向を示したが、統計的な有意水準には達しなかった。