地中海原産で、ヨーロッパや中東では2000年以上前から、気持ちを落ち着けるハーブとして親しまれてきたのがレモンバーム(学名:Melissa officinalis)です。
シソ科のハーブで、葉をこすると爽やかなレモンのような香りが立ちのぼります。ハーブティーやアロマオイル、サプリメントとしても広く利用されています。
このレモンバームについて、Plants 誌(2026年2月)に大規模なレビュー論文が掲載されました。
ルーマニアの大学チームが、植物化学から前臨床研究、そして臨床試験までを横断的にまとめたもので、不安・ストレス・睡眠・心血管・代謝などの複数領域にわたる知見が整理されています。
米国の健康メディアでも取り上げられ、注目を集めている話題です。
このレビュー論文を中心に、レモンバームに関する科学的な見方の現在地を整理します。
記事の要点
- レモンバームは、不安・ストレスと睡眠の領域で臨床試験の結果が比較的そろっている。
- 主な活性成分はロスマリン酸とフラボノイド類で、抗酸化・抗炎症作用が指摘されている。
- 心血管への効果は前臨床(動物・細胞)が中心で、人での確認はこれから。