毎年ほぼ同じように過ごしているつもりでも、風邪をこじらせやすい年と、すぐに治る年があります。免疫の強さは気力や体力の問題だと思われがちですが、実は細胞の中にある小さな部品の状態が関わっているかもしれません。
2025年、米国ノースウェスタン大学の研究チームが、感染症への強さと細胞のエネルギー工場であるミトコンドリアの関係を、新しい角度から報告しました。
主役はマクロファージという免疫細胞です。ウイルスや細菌を取り込んで処理するこの細胞は、体を守る最前線に立ちながら、同時に炎症を止める役割も担っています。その両方の働きを支えているのが、細胞内のミトコンドリアだと分かってきました。
記事の要点
米ノースウェスタン大学の研究で、マクロファージのミトコンドリアが作るスーパーオキシドが、抗炎症物質IL-10の分泌に欠かせないと分かりました。
この仕組みが働かないマウスはインフルエンザや細菌の毒素への感受性が上がり、血中のIL-10が減って炎症が長引きました。
電子伝達を支えるコエンザイムQ10や、IL-10を後押しする運動・ニンニクなど、日々の生活でできる工夫も見えてきました。