40代後半から50代にかけて、なんとなく頭に霧がかかったように感じる、言葉がすっと出てこない、気分の浮き沈みが大きくなった。そんな変化に戸惑う声を、更年期の時期にはよく耳にします。
ホルモンの揺らぎが語られることの多いこの時期ですが、近年は「脳のエネルギー」という切り口からのアプローチも注目されはじめています。その一つが、これまで筋肉づくりの栄養素として知られてきたクレアチンです。
2026年、更年期・閉経期の女性を対象にした無作為化試験の結果が報告され、中用量のクレアチンが脳内のクレアチン量や反応の速さ、気分の面に関わる可能性が示されました。
筋トレをする男性のもの、というイメージが強かったクレアチンを、更年期世代の脳と気分という切り口から見つめ直してみます。
記事の要点
更年期・閉経期の女性を対象にした2026年の無作為化試験で、中用量のクレアチンを8週間続けた群は、反応の速さと前頭部の脳内クレアチン量が高まったと報告されました。
気分の波のやわらぎや血中脂質の改善もうかがえ、いずれの用量でも重い副作用は報告されず、忍容性は良好だったとされています。
クレアチンは筋肉のエネルギーで知られますが、脳も多くのエネルギーを使う臓器で、赤身肉や魚から摂れる身近な栄養素として更年期世代との関わりも語られはじめています。