足の血流が低下して歩行時に痛みが現れる末梢動脈疾患(PAD)と、神経の過敏化によって痛みが続く神経障害性疼痛。
一見すると異なる二つの問題に、マグネシウムという栄養素が共通して関わっている可能性が注目されています。
2026年5月23日、学術誌『Nutrients』に、マグネシウムを血管・代謝・神経の接点から捉え直すナラティブレビューが発表されました。
マグネシウムはエネルギー産生や神経伝達、イオン調節に関わる必須ミネラルです。今回のレビューは、低マグネシウム状態が血管内皮の機能低下、末梢の虚血、痛みの感作へとどのようにつながり得るかを、既存の研究を横断して整理しています。
記事の要点
- 2026年に公開された新レビューは、マグネシウム不足を血管障害、代謝異常、神経の痛みの増幅が交わる神経血管インターフェースの視点で整理し、64報の文献を統合しました。
- 大規模観察研究では、血清マグネシウムが低い群でPAD発症リスクが高く、食事からの摂取量が少ない群でもPADとの関連が報告され、末梢血流とのつながりが示されています。
- 食事では葉野菜、豆類、ナッツや種子、全粒穀物が摂取源になり、サプリメントでは元素マグネシウム量や剤形を見ながら、目的に応じて補う視点が広がります。