冷蔵庫にヨーグルトや乳酸菌飲料を切らさない、という方は多いと思います。朝の一杯、あるいは食後のひと口。とりたてて特別なことではない、日々の小さな習慣です。
その何気ない一杯が、長い時間のなかで健康とどうつながっているのか。この問いに、日本人の高齢者を追った研究が一つの手がかりを示しました。
2026年、老年医学の専門誌 The Journal of Nutrition, Health & Aging に、乳酸菌を含む発酵乳を習慣的にとることと、その後の死亡リスクとの関係を調べた研究が報告されました。
地域で暮らす日本人の高齢者を対象に、9年あまりにわたって追跡した前向きコホート研究です。乳製品と死亡リスクの関係はこれまでも調べられてきましたが、乳酸菌入りの発酵乳にしぼって日本人高齢者で検討した報告は多くありません。今回はこの研究を読み解きます。
記事の要点
地域在住の日本人高齢者1,280人を約9年追跡し、乳酸菌入り発酵乳の摂取頻度と総死亡リスクの関係が調べられました。
男性では、乳酸菌入り発酵乳を週3日以上とる習慣が、総死亡リスクの低さと結びついていました(ハザード比0.648)。
女性では同様の関係はみられず、性別によって結果が異なった点も含めて報告されています。