焼き網の上でぷっくりふくらみ、しょうゆをひとたらしすると香ばしい湯気が立つ。ししとうは、夏から初秋の食卓をさりげなく彩る名脇役です。
串に刺した焼きとりの合間に、天ぷらの彩りに、あるいは煮びたしの一品に。小さいながら、その緑の実には夏にうれしい栄養がぎゅっと詰まっています。
ピーマンや唐辛子の仲間でありながら、ほとんど辛くなく食べやすい「甘とうがらし」の一つ。ときどき当たる「10本に1本の辛いの」も、この野菜ならではの楽しみです。
この記事では、ししとうの栄養と、おいしく食べる工夫を、保存版としてまとめます。
記事の要点
ししとうは100gあたりビタミンCを57mg含み、これはトマトのおよそ4倍にあたります。実の組織に守られているため、さっと加熱してもビタミンCが比較的残りやすいのが持ち味です。
β-カロテンやビタミンK、葉酸、ビタミンB6、カリウムもバランスよく含み、緑黄色野菜として夏の体を支えます。
辛み成分はふだんごく少量ですが、暑さや水不足のストレスで育つと強まることがあり、これが「10本に1本の辛いの」の正体です。