最新|人工甘味料と脳の老化:12,772人を8年追った認知低下の研究

最新|人工甘味料と脳の老化:12,772人を8年追った認知低下の研究

甘い炭酸飲料をゼロカロリーのものに替えている方は少なくありません。カロリーを気にせず甘さを楽しめるダイエット飲料や、糖質オフをうたう食品は、いまや冷蔵庫の定番になりました。

その甘さの正体が、砂糖ではなく人工甘味料や糖アルコールであることも、広く知られるようになっています。

ところが2026年7月、その人工甘味料と「脳の年の取り方」との関わりを示すデータが、米国神経学会の医学誌Neurologyに報告され、大きな話題になりました。

ブラジルで12,772人を約8年間追いかけた研究です。よかれと思って続けてきた習慣が、脳とどう関わっていたのか。数字をたどりながら見ていきます。

記事の要点

  • ブラジルの成人12,772人を約8年追った研究で、人工甘味料の摂取が最も多い群は、最も少ない群に比べて思考力と記憶力の低下が62%速く、年齢にしておよそ1.6年分の差にあたると報告されました。

  • 最多群の摂取量は1日平均191mgで、アスパルテームならダイエット飲料の缶1本分に相当するとされ、この関連は糖尿病のある人や60歳未満でより強く見られたと紹介されています。

  • 観察研究のため因果は証明していませんが、飲み物や食品そのものを選び直すきっかけとして受け止められています。