健康診断の結果票で、LDLコレステロールの数値が基準内におさまっている。それを見て、ひとまず安心した経験のある方は多いのではないでしょうか。
ところが、アメリカの医師エリック・バーグ氏(Dr. Berg)は、自身のYouTubeで意外なデータを紹介しています。心臓発作を起こした人の半数以上が、検査では「正常」なLDL値だった、というのです。
数値が正常なのに、なぜ心臓発作が起きるのか。バーグ氏は、いま広く使われている検査がコレステロールの重さしか測っておらず、本当に大切な粒子の質と数を見ていないからだと語っています。
同じLDLでも性質の違う粒子があり、リスクと結びつくのはその一部だといいます。さらに、食事や薬の効果を語るときのリスクの数字の見せ方にも、知っておきたい落とし穴があると指摘します。順番に見ていきます。
◼️記事の要点
一般的な検査のLDL値はコレステロールの総重量を測るもので、粒子の数や大きさは見ていません。心臓発作を起こした人の半数以上が正常値だったと紹介されています。
LDLには大型でふんわりした粒子と、小型で密度の高い粒子があり、血管壁に入り込みやすいのは後者です。アポBや高度脂質検査は、粒子の数をとらえる指標とされます。
食事や薬の効果は、強調されやすい相対リスクではなく絶対リスクで見ると差は小さく、背景にはインスリン抵抗性や炎症があると語られています。