最新|ビタミンB12と健康的な老化を結ぶ新たな知見、筋肉ミトコンドリアに注目した研究

最新|ビタミンB12と健康的な老化を結ぶ新たな知見、筋肉ミトコンドリアに注目した研究

加齢とともに筋肉が衰え、疲れやすくなる。この変化は誰にでも訪れる自然な過程ですが、その背景にある細胞内のエネルギー工場と呼ばれるミトコンドリアの機能低下が、近年とくに注目されています。

そして2026年1月、米コーネル大学から発表された一本の論文によって、この老化のプロセスに、ビタミンB12が想像以上に深く関わっている可能性が示されました。

B12といえば、神経の働きや赤血球の形成に欠かせない栄養素として知られていますが、今回の研究はそれだけにとどまりません。

骨格筋のミトコンドリアにおけるエネルギー産生にB12が直接関わっていることを世界で初めて示した研究として、栄養科学の分野で注目を集めています。

本記事では、この研究の内容と、私たちの日常生活にどう活かせるかを整理してご紹介します。

記事の要点

  • コーネル大学の研究チームが、ビタミンB12が骨格筋ミトコンドリアのエネルギー産生機能を支えていることを示した初の研究を2026年1月に発表し、B12不足が筋肉の老化プロセスと深く関係する可能性が浮上しています。
  • 研究ではB12補給によって加齢マウスの筋肉ミトコンドリア機能が改善したと報告されており、その背景には脂質代謝、エピジェネティック制御、オルガネラストレス経路といった複数のメカニズムが関わっていると考えられています。
  • 発展国の高齢者の約4人に1人が亜最適なB12レベルにあると推定されており、健康的な老化を目指す上で、B12の摂取状況と吸収面の工夫を見直すことが新たな視点として浮かび上がってきました。