スイカと夏の果物:水分とシトルリンを楽しむ一切れ

スイカと夏の果物:水分とシトルリンを楽しむ一切れ

夏の夕方、冷蔵庫で冷やしたスイカを切り分ける。三角形の一切れを手に取り、種を出しながらかじる。縁側でも台所でも、夏の食卓によく似合う光景です。

スイカは、ほとんどが水分でできた果物として知られています。暑い日に食べると、みずみずしさが体にしみ込むように感じられます。

子どものころ、汗をかいて遊んだあとに食べたスイカの味を、覚えている方も多いかもしれません。

その一切れには、水分のほかにもいろいろな成分が含まれています。ほんのりした甘みのもとになる糖、ミネラルのカリウム、赤い果肉の色をつくるリコピン。

そして近年、スイカに多いアミノ酸として注目されているのが、シトルリンです。

スイカという果物を、水分、糖、ミネラル、色素、アミノ酸という切り口で並べてみると、夏の一切れがもう少し立体的になります。

◼️記事の要点

  • スイカは重さの九割以上が水分の果物で、ほんのり甘い糖、ミネラルのカリウム、赤い色素のリコピン、アミノ酸のシトルリンをあわせ持ちます。

  • シトルリンは体の中でアルギニンに変わり、血管をやわらかく保つ一酸化窒素づくりに関わるアミノ酸として、血流の面から研究されています。

  • 中高年を対象にした研究では、シトルリンの補充やスイカ摂取が血圧を下げる方向の報告がありますが、主役は補充分で、普段のスイカ量とは分けて読みます。