ニンニクは、台所にある身近な香味野菜でありながら、健康研究の世界では長く観察されてきた食材です。
Food.newsが紹介した記事では、ニンニクやニンニクサプリメントが、LDLコレステロールや血圧などの心血管リスク指標に関係する可能性が取り上げられました。
今回の中心になっているのは、Nutrition Reviewsに掲載された大規模な系統的レビュー・メタ解析です。
研究チームは、成人を対象にしたランダム化比較試験108件、合計7137人分のデータを統合し、ニンニク摂取が脂質、血糖、血圧、炎症・酸化ストレスの指標にどのような変化をもたらすかを検討しました。
結果を見ると、変化は日々の食事の中で積み重なるような幅です。
総コレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪、収縮期血圧、拡張期血圧はいずれも平均として改善方向に動いていました。
特に、もともとのリスク指標が高めの成人では、変化がより見えやすいと報告されています。
記事の要点
- 108件のランダム化比較試験を統合したメタ解析で、ニンニク摂取はLDL、総コレステロール、中性脂肪、血圧の改善と関連していました。
- 平均変化は、LDLで約5.9mg/dL低下、総コレステロールで約10.2mg/dL低下、収縮期血圧で約3.7mmHg低下でした。
- ニンニクの働きには、アリシン、S-アリルシステイン、硫黄化合物などが関わり、血管の広がり、脂質代謝、酸化ストレスの調整が注目されています。