食卓に並ぶ品目の数は、年齢を重ねるほど豊かになっていくものなのでしょうか。日本人女性9,444人を対象にした調査で、18歳前後の若い世代の食の多様性は、70代の祖母世代よりも低いという結果が報告されました。
肉、魚、卵、大豆製品、乳製品、野菜、海藻、いも類、果物といった10の食品群を、その日のうちに食べられているかどうかを数えるだけのシンプルな物差しが「食の多様性スコア」です。
難しい食事記録をつけなくても、その日の食卓を振り返るだけで栄養の充足度がある程度見えてくることから、日本では以前から高齢者の低栄養対策として使われてきました。
今回の研究では、この物差しに新しく「全粒穀物」という項目が加わり、大学生・母親・祖母という3世代の女性を対象に、若い世代の食生活にもこのスコアが役立つかどうかが確かめられています。
同じ食卓で育っているはずの3世代の間に、なぜこれほどの差が生まれるのでしょうか。
記事の要点
日本人女性9,444人の調査で、食品10品目を毎日食べられているかを数える「食の多様性スコア」が高いほど、栄養素の不足が少ないという関連が報告されています。
従来のスコアの「油脂類」を「全粒穀物」に置き換えた新しい指標では、食物繊維やビタミンB群、カルシウムなどとの関連がより強く出ています。
18歳前後の若い世代はスコアが最も低く、全粒穀物の摂取も少ない一方、食塩や飽和脂肪酸の摂取は多様性が高い群でむしろ多い傾向も報告されています。