八月から十月にかけて、いちじくが旬を迎えます。とろけるような甘さと、つぶつぶした独特の食感。おいしい一方で、果物は甘いから血糖値が気になると、手が伸びにくい人もいるかもしれません。
けれども、いちじくの甘さには、意外な支えがあります。実に含まれる水溶性食物繊維ペクチンが、糖がゆっくり吸収されるのを助けると一般に考えられているのです。甘いのに、血糖にはやさしい方向へ働く成分をあわせ持っている。それがいちじくという果物です。
旬の時期にこそ知っておきたい、いちじくの栄養と、和の食卓に取り入れる
食べ方を見ていきます。
記事の要点
いちじくは、生の可食部100gあたり約54kcalで、食物繊維1.9g(水溶性0.7g・不溶性1.2g)とカリウム約170mgを含む、甘さのなかに繊維とミネラルを備えた果物です。
水溶性食物繊維のペクチンは、水に溶けるとゲル状になり、糖が腸で吸収されるペースをゆるやかにする方向へ働くと一般に考えられています。腸内細菌のえさにもなります。
旬のいちじくは、生で食べるほか、田楽味噌や甘露煮、ドライなどで楽しめます。ドライは糖分が濃くなるため少量にし、食事の一部として味わうのが向いています。