最新|太陽の赤外線とミトコンドリア:電子伝達の速度を光子が左右すると英米チームが提唱

最新|太陽の赤外線とミトコンドリア:電子伝達の速度を光子が左右すると英米チームが提唱

晴れた日に外へ出ると、なんとなく体が軽く感じられる。逆に、一日中屋内の照明の下で過ごした日は、どこか疲れが抜けにくい。そんな感覚を持ったことがある方は、少なくないのではないでしょうか。

日光を浴びると調子が良くなるという感覚は、これまで主にビタミンDや体内時計との関わりで語られてきました。

2026年8月14日、英国ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)と米カリフォルニア大学リバーサイド校の研究者を含むチームが、太陽光に含まれる赤外線が、細胞の中でエネルギーを作り出す仕組みそのものに関わっている可能性を示す理論的な枠組みを、プレプリントサーバーのbioRxivで発表しました。

太陽の光は、これまで考えられていた以上に、体の奥深くにある小さな器官と対話しているのかもしれません。今回はこの報告を、できるだけ原文に沿って読み解きます。

記事の要点

  • 英国UCLと米カリフォルニア大学リバーサイド校などの研究者からなるチームが、太陽光の赤外線とミトコンドリアの電子伝達の関わりを示す理論的な枠組みをbioRxivで発表しました。

  • 光はミトコンドリアに化学エネルギーを直接与えるのではなく、電子が伝達される確率を変えることで代謝に影響すると説明されています。

  • 可視光線より波長の長い700〜1300nmの光は皮膚や骨を透過し、目に当たらなくても体の状態に変化をもたらすことが報告されています。