ふくらはぎが夜中につる、気持ちが休まらず寝つけない、肩に力が入って抜けない。こうした体のこわばりや神経のたかぶりは、日々の疲れとして受け流されがちです。その背景の一つとして、近年あらためて注目されているのがマグネシウムです。
2026年に報告された解析では、食事からのマグネシウム摂取が多い人ほど、てんかんを持つ割合が低いという関連が示されました。
てんかんは神経が過剰に興奮することで起こるとされる状態で、この報告は「マグネシウムが神経の高ぶりを鎮める方向にはたらく」という古くからの見方を、あらためて裏づけるものとして受け止められています。
今回はこの解析を入口に、身近な神経のたかぶりとマグネシウムの関わりを見ていきます。
記事の要点
米国の成人3万3千人余りのデータを分析した2026年の解析で、食事からのマグネシウム摂取が最も多い層は、最も少ない層にくらべて、てんかんを持つ割合がおよそ62%低いという関連が報告されました。
この関連のおよそ半分は、体の慢性的な炎症が抑えられることを介していると分析され、マグネシウムが神経のはたらきと炎症の両面から関与しうることが示されました。
マグネシウムは、神経の興奮に関わるNMDA受容体やカルシウムの通り道、興奮を鎮める神経伝達に関わるとされ、こむら返りや寝つき、ストレスといった日常の場面とも語られてきたミネラルです。