胃薬をずっと飲み続けているけれど、何か気をつけることはあるのだろうか。そう感じたことはないでしょうか。
胃酸を抑える薬は、胃潰瘍や逆流性食道炎の治療、あるいは他の薬による胃への負担を減らす目的で、長期間にわたって処方されることが少なくありません。
2026年7月14日、厚生労働省はプロトンポンプ阻害薬(PPI)とカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)について、添付文書の「重大な副作用」および「重要な基本的注意」の項に「低マグネシウム血症」に関する記述を追加するよう、製薬会社に改訂指示を出しました。
どのような経緯でこの改訂に至ったのか、そしてマグネシウムという成分が体でどのような役割を担っているのか、あわせて見ていきます。
記事の要点
2026年7月14日、厚生労働省はPPI・P-CABの添付文書に「低マグネシウム血症」を重大な副作用として追加するよう改訂指示を出しました。
医薬品医療機器総合機構(PMDA)が国内症例を評価した結果、オメプラゾール1例、ラベプラゾールナトリウム3例、ランソプラゾール6例、エソメプラゾールマグネシウム水和物12例、ボノプラザンフマル酸塩17例の症例が集積し、いずれも死亡例はありませんでした。
処方箋医薬品では「重要な基本的注意」の項に定期的な血中マグネシウム濃度測定に関する記述が追記されます。