最新|60年分の研究が裏づけたオーガニック食品が体にもたらすもの

最新|60年分の研究が裏づけたオーガニック食品が体にもたらすもの

〜抗酸化物質が多く、農薬残留が少なく、重金属汚染も低い、有機栽培の優位性を示す包括的レビュー〜

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スーパーで手に取る野菜や果物が、有機栽培か慣行栽培かを気にしたことはあるでしょうか。見た目はほとんど同じでも、その中身には違いがあるかもしれない。

そう示唆する研究が、実はこの数十年間にわたって積み重ねられてきました。

日本でもオーガニック食品への関心は高まっています。農林水産省は有機農業の推進に力を入れており、2021年に策定されたみどりの食料システム戦略では、2050年までに有機農業の面積を耕地面積の25%に拡大するという目標が掲げられました。

しかし、2023年時点での有機農業の割合はまだ約0.6%にとどまっており、ヨーロッパ諸国と比べると大きな差があります。価格の高さや入手しやすさの問題もあり、日常的にオーガニックを選ぶハードルは決して低くありません。

今回ご紹介するのは、プレーリービューA&M大学の研究チームが、1960年から2021年までの約60年間にわたる米国のオーガニック果物・野菜生産に関する研究を包括的にレビューした論文をもとにした記事です。

学術誌Sustainability(MDPI)に掲載されたこの研究は、有機栽培の農産物が慣行栽培と比べて抗酸化物質含量、農薬残留、重金属汚染の面でどう異なるのか、そしてそれが健康にどう関わるのかを整理しています。

記事の要点

  • 有機栽培の果物・野菜は、慣行栽培と比較して抗酸化物質の含量が高く、農薬残留が少なく、カドミウムなどの有害重金属の濃度も低いことが、60年分の研究データから確認された。
  • 有機農産物をバランスの取れた食事の一部として摂取することは、免疫応答の改善、コレステロールや血圧の低下、肥満リスクの軽減、非ホジキンリンパ腫のリスク低減と関連していると報告されている。
  • 完全にオーガニックな食事を実践するのは現実的に難しいが、農薬残留が多い農作物を優先的にオーガニックに切り替えること、アブラナ科野菜や発酵食品で体の解毒経路を日常的にサポートすることが実践的なアプローチとして提案されている。