なんとなく疲れやすい、体が重い、気分が落ち込む。こうした不調が続いていても、年齢のせいやストレスのせいと片付けてしまう方は多いのではないでしょうか。しかし、そうした慢性的な不調の背景に、甲状腺の問題が隠れていることがあります。
甲状腺は喉仏のすぐ下に位置する蝶のような形をした小さな器官で、体の代謝を促すホルモンを分泌し、私たちの生命活動を根本から支えています。
この甲状腺に慢性的な炎症が起こり、機能が低下する自己免疫疾患が橋本病(慢性甲状腺炎)です。40代から50代の女性に最も多く見られますが、男女問わず、また幅広い年齢層で発症する可能性があります。
日本では甲状腺疾患の認知度が十分とはいえず、うつ病や更年期障害と間違われるケースも少なくありません。
患者の半数近くは、血液検査で初めて診断されるまで自分が橋本病であることに気づかないといわれています。
今回は、米国の自然療法医であるドクター小澤クリニックが発信する情報をもとに、橋本病の症状や原因、そして自然療法による改善アプローチについて詳しくご紹介します。
記事の要点
- 橋本病は自己免疫の異常により甲状腺に慢性炎症が起こる疾患で、倦怠感、体重増加、冷え性、うつ症状など多彩な症状が現れる。
- グルテンやカゼインなどの食品、ストレス、ウイルス感染、環境毒素などが発症リスクを高める要因として挙げられている。
- セレン、ビタミンD、グルテンフリー食、アシュワガンダなどの自然療法が、甲状腺機能の改善に役立つ可能性がある。