最新|ビタミンKは脳で神経を生む働きに関わる:日本の研究が活性を約3倍に高めた化合物を作った

最新|ビタミンKは脳で神経を生む働きに関わる:日本の研究が活性を約3倍に高めた化合物を作った

ビタミンKと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは血液や骨のことではないでしょうか。けがをしたときに血を固める、あるいは骨を丈夥に保つ。学校や健康情報でそう習った記憶があるかもしれません。

ところが近年、このビタミンKが、脳のなかでもうひとつの顔を持っていることがわかってきました。2025年に日本の研究チームが発表した成果は、ビタミンKをもとに、脳の神経を新しく生み出す働きを大きく高めた化合物をつくり出した、というものです。

今回は、脳とビタミンKの意外なつながりと、その最前線の研究を紹介します。

記事の要点

  • ビタミンKは血液を固める・骨を守るだけでなく、脳のなかで神経細胞を新しく生み出す働きや、神経を守る働きに関わることが報告されています。

  • 芝浦工業大学の研究チームは、ビタミンK(メナキノン4)にレチノイン酸などの構造を組み合わせ、神経を生む活性を天然型の約3倍に高めた化合物を作ったと報告しています。

  • この化合物は培養細胞とマウスでの研究段階ですが、ビタミンKが脳で果たす役割にあらためて光を当てる成果として注目されています。