最新|タンポポの二つの成分が炎症を抑える:ケルセチンとカフェ酸の相乗効果

最新|タンポポの二つの成分が炎症を抑える:ケルセチンとカフェ酸の相乗効果

道端や庭先でよく見かけるタンポポは、雑草というイメージを持たれがちですが、世界の伝統医学では何千年も薬草として使われてきた歴史があります。

中国、ローマ、アラビアの医学体系で、肝臓や腎臓を整えるハーブとして重宝されてきました。そのタンポポについて、近年あらためて科学のメスが入り、炎症をやわらげる仕組みが分子レベルで示されつつあります。

今回取り上げるのは、タンポポに含まれる二つの成分、ケルセチンとカフェ酸に注目した研究です。海外の健康メディアの報告によると、研究チームはタンポポに含まれる56種類の生理活性成分を調べ、そのなかでこの二つが炎症をもっとも効果的に抑える候補として浮かび上がったとされています。

慢性的な炎症は、代謝の不調や心血管のトラブル、老化の加速と関わるとされる重要なテーマです。日々の食事で炎症とどう付き合うかを考えるうえで、興味深い手がかりになりそうです。

記事の要点

  • タンポポに含まれる56種類の成分を調べた研究で、ケルセチンとカフェ酸が炎症マーカーをもっとも効果的に下げる候補として特定され、ヒトの免疫細胞を使った実験でその働きが確認されたと報告されています。
  • 二つの成分を等しい割合で組み合わせると、それぞれを単独で使うよりも強い抗炎症効果が現れ、別々の地点から同じ炎症の連鎖に働きかける相乗効果が示唆されたとされています。
  • ケルセチンとカフェ酸はタンポポ以外にも、玉ねぎやケール、ベリー類、りんご、コーヒーなど身近な食材に含まれており、食事の多様性が炎症対策につながる視点が研究から見えてきます。