コーヒーは体に良いのか、それとも控えたほうがいいのか。健康診断で血圧や心臓のことを言われたことのある人ほど、一日に何杯までなら大丈夫なのかと迷った経験があるのではないでしょうか。
長いあいだ、コーヒーは、刺激物だから控えめにと言われる一方で、適度なら体に良いという話も聞かれ、受け取り方は人によってまちまちでした。
2026年7月、米国心臓協会(AHA)が学術誌『Circulation』に、コーヒーと心血管の健康についての科学的声明を発表しました。多くの研究をまとめ、控えるかどうかではなく「どれくらいが心臓にとってちょうどよいのか」を状態別に示した内容です。
今回は、その声明が伝えていることを確かめていきます。
記事の要点
AHAは2026年の声明で、1日3〜5杯・カフェインにして400ミリグラムまでのコーヒーは多くの成人にとって概ね安全で、心血管リスクの低下と関連すると述べています。
心臓や血管の状態によって最適な杯数は異なり、冠動脈疾患ではおよそ2〜3杯、心不全では約4杯、脳卒中の予防では3〜4杯で、それぞれリスクが最も低かったと報告されています。
カフェインの代謝には遺伝子による個人差があるものの、それが病気の転帰を左右するという証拠はまだ十分でないとされ、動悸や血圧が気になる人は自分の体調に合わせて量を選ぶことがすすめられています。