膝の痛みは、年齢を重ねるとともに多くの方が抱える悩みのひとつです。
日本でも、変形性膝関節症は中高年に最も多い関節疾患のひとつとされ、立ち上がりや階段の上り下りで痛みを感じる方が増えています。
これまでの治療は薬や運動療法が中心でしたが、近年は腸内環境と痛みの関係に注目が集まり、食物繊維の一種であるイヌリンが膝の痛みをやわらげる可能性が示されてきています。
今回は、英国ノッティンガム大学の研究チームが2026年に発表した、変形性膝関節症の患者にイヌリンを投与した臨床試験の結果をご紹介します。
記事の要点
- 1日20gのイヌリン補給により、変形性膝関節症の患者の痛みが6週間で有意に軽減しました。
- イヌリンは握力の向上や痛みへの感受性の改善にも寄与し、運動療法とは異なる経路で膝関節をサポートすることが示されました。
- 栄養介入は脱落率が3.6%と非常に低く、運動療法(21%)に比べて長期的に続けやすい選択肢となる可能性があります。