朝起きても頭がすっきりしない、物忘れが増えた気がする。年齢を重ねるにつれて、そんな感覚を持つ人は少なくありません。
認知症は世界で毎年1000万人以上が新たに診断されているとされ、治療法が確立されていないだけに、脳を守るための日々の習慣への関心は高まっています。
そんな中、2026年6月に専門誌『Trends in Neurosciences』で報告されたレビューが、運動と脳の掃除の関係に新しい光を当てました。
記事の要点
2026年6月、オーストラリア・ビクトリア大学の研究者らが専門誌『Trends in Neurosciences』に、運動と脳の老廃物除去システム「グリンパティック系」の関係を検証したレビュー論文を発表しました。
このレビューでは、運動が血圧の低下や血管の柔軟性向上、脳内炎症の軽減、深い睡眠の増加など、グリンパティック系を支えるいくつもの生物学的プロセスを後押しする可能性が示されています。
まだ動物実験や小規模研究が中心の段階ですが、加齢に伴う脳機能低下から脳を守る手段として、運動という身近な習慣に改めて根拠が積み重なりつつあります。