同じ水素ゼリーを同じ回数、同じ8週間食べ続けても、眠りの質がはっきり良くなった人と、ほとんど変わらなかった人がいます。年齢や生活習慣に大きな違いがなくても、結果には差がつきました。
「水素を摂取すれば誰にでも同じような効果がある」というのが、これまでの水素研究が置いていた前提でした。ところが広島大学病院の研究グループが、睡眠の質に悩む健康な成人44人を対象に8週間の試験を行ったところ、その前提とは違う結果が見えてきました。
差を分けていたのは、摂った水素の量やタイミングではなく、もともと参加者の腸の中に暮らしていた細菌の種類だったのです。
水素水や水素ゼリーのように、水素を手軽に取り入れられる商品はこの数年で広がってきました。効果を感じる人と感じない人がいるのは体質の違いだろう、とこれまでは漠然と語られてきましたが、今回の報告はその違いに、もう少し具体的な輪郭を与えています。
記事の要点
- 広島大学病院の研究で、睡眠に悩む健康な成人44人が水素ゼリーまたはプラセボゼリーを8週間摂取し、腸内マイクロバイオームとの関連が調べられました。
- 参加者全体では水素ゼリー群とプラセボ群の睡眠の質に明確な差はなく、水素ゼリー群の中でも腸内細菌の状態によって反応に違いが見られました。
- 水素をつくる腸内細菌が少ない人ほど睡眠の質やストレスが改善しやすい可能性が示され、腸内細菌の多様性には活性型ビタミンDなど日々の栄養素も関わっています。