ウコンの黄色い色素として知られるクルクミンに、1型糖尿病による血管ダメージをやわらげる可能性が報告されました。
今回紹介されたのは、米国生理学会が2026年4月に発表したニュースです。
研究チームは、1型糖尿病モデルのラットを使い、クルクミンを28日間投与した場合に、大動脈の働きや血管の構造にどのような変化が出るかを調べました。
ポイントは、単にウコンが血糖に良いという話ではありません。研究の中心にあるのは、糖尿病によって血管平滑筋のカルシウムの扱いが乱れ、血管が硬く収縮しやすくなり、さらにHSP70というストレス応答タンパク質のバランスも崩れる、という血管側の問題です。
1型糖尿病では、血糖管理だけでなく、長期的には血管への負担が大きなテーマになります。
高血糖の影響は細い血管だけでなく、大きな血管の構造やしなやかさにも及びます。
今回の研究は、その血管ダメージに対して、クルクミンがどの段階に作用しうるのかを見たものです。
記事の要点
- 1型糖尿病モデルのラットにクルクミンを28日間投与し、大動脈の機能を調べた研究です。
- クルクミン投与群では、血管の過剰な収縮、カルシウム動態、HSP70のバランス、コラーゲンとエラスチンの変化に改善が見られました。
- 糖尿病による血管障害を、「炎症」「カルシウム」「ストレス応答」「血管壁構造」から見る手がかりになります。