ドラッグストアやネット通販でマグネシウムを探すと、酸化マグネシウム、クエン酸マグネシウム、グリシン酸マグネシウム、L-トレオン酸マグネシウム、塩化マグネシウムと、よく似た名前がずらりと並びます。
同じマグネシウムなのに、なぜこれほど種類があるのか。値段も飲み心地も、得意な場面も違うと聞くと、どれを選べばよいのか迷ってしまいます。
実のところ、マグネシウムは単体では不安定なため、サプリメントでは、別の成分と結びついた「塩」の形で売られています。この相手役が、クエン酸だったり、アミノ酸のグリシンだったりするわけです。
そして近年は、形ごとに吸収のされ方や体の中での行き先が違うことを確かめる研究が、ひとつずつ積み重なってきました。
2025年には、睡眠を対象にしたグリシン酸マグネシウムの試験や、脳に届きやすいL-トレオン酸マグネシウムの認知機能の試験も報告されています。
今回は、最新の研究を手がかりに、マグネシウムを「形」で選ぶときの考え方を整理します。
◼️記事の要点
マグネシウムはサプリメントでは別の成分と結びついた塩の形で売られ、その相手役によって、吸収率、含まれるマグネシウムの量、体の中での行き先が変わってきます。
酸化マグネシウムは含有量が多い一方で吸収率は低めで、クエン酸やグリシン酸など有機酸・アミノ酸と結びついた形は、吸収のよさやおなかへのやさしさで知られています。
2025年前後の試験では、グリシン酸マグネシウムと睡眠、L-トレオン酸マグネシウムと認知機能との関わりが報告され、目的に合わせて形を選ぶ手がかりが増えてきました。