冷奴に添える薬味、紅茶に落とす一片、カレーの香りづけ。しょうがは、和食にも洋食にも自然に溶け込む、もっとも身近な食材のひとつです。
体を温める食材として親しまれてきましたが、血糖値やコレステロールといった代謝の数字にどう関わるのかは、意外と知らないままの方も多いのではないでしょうか。
その手がかりになる研究が、2026年6月に医学誌Systematic Reviewsに発表されました。
江西中医薬大学の研究チームが、2型糖尿病の患者を対象にしょうがの補充とプラセボを比較したランダム化比較試験(RCT)13件をまとめてメタ解析したものです。
空腹時血糖、HbA1c、血圧、脂質という複数の代謝指標を横断的に見た報告で、キッチンにある一片の食材が持つ意味を、あらためて考えさせてくれます。
記事の要点
2型糖尿病患者を対象にした13件のRCTのメタ解析で、しょうが補充群は空腹時血糖・HbA1c・収縮期血圧・中性脂肪が有意に低下しました。
HDLコレステロール(善玉コレステロール)の上昇も報告され、糖代謝だけでなく脂質面でも良い方向の変化が見られています。
しょうがの有効成分ジンゲロール・ショウガオールが、抗酸化作用などを通じて代謝指標に関わると考えられています。