見過ごされてきた鉄過剰という問題
健康診断で貧血を指摘された経験のある方は多いと思います。鉄分が不足しているから補わなければ、と考えるのはごく自然なことです。
しかし実は、鉄分が多すぎることも、私たちの体にとって深刻な脅威になることを知っている方はまだ少ないのではないでしょうか。
日本では近年、サプリメントや強化食品の普及に伴い、鉄を過剰に摂取してしまうケースが増えています。
加えて、閉経後の女性や中高年の男性は、月経による自然な鉄の排出がないため、じわじわと体内に鉄が蓄積しやすい状態にあります。
今回ご紹介するのは、アメリカの医師であるジョセフ・マーコラ博士が、カイロプラクター・クリスティ・サットン博士とのインタビューをもとにまとめた解説記事です。
サットン博士は著書「The Iron Curse(鉄の呪い)」の中で、医療現場でほとんど注目されてこなかった鉄過剰の危険性を詳細に論じています。
鉄は不足しても問題ですが、多すぎても体を蝕みます。この記事を通じて、鉄の適切なバランスを保つことの大切さを知っていただけたら幸いです。
記事の要点
- フェリチンが100を超えると、炎症や鉄過剰のサインである可能性が高く、200以上は病的とされる。鉄の値が高いほど寿命が短くなり、心臓病やがんのリスクも上昇する。
- 遺伝性ヘモクロマトーシス(鉄の過剰吸収を引き起こす遺伝的疾患)は医療現場で見落とされやすく、正しく診断されないまま肝臓・心臓・脳などへのダメージが進行してしまうケースがある。
- 鉄を下げる最も効果的な方法は定期的な献血。加えてクルクミン、シリマリン、αリポ酸などのサプリメントが鉄の吸収を抑える効果を持つ。