最新|亜鉛が腸と肺の上皮バリアを守り炎症を抑える:酸化ストレスとNF-kBシグナルへの多面的作用

最新|亜鉛が腸と肺の上皮バリアを守り炎症を抑える:酸化ストレスとNF-kBシグナルへの多面的作用

現代の日本では、加工食品や精製穀物に偏った食生活が広がり、必須ミネラルの不足が静かに進行していると指摘されています。

とりわけ亜鉛は、免疫機能や粘膜の健康、DNA合成など、体の根幹に関わる働きを担っているにもかかわらず、十分に摂れていない人が少なくありません。健康診断で指摘されることが少ないため、自覚しにくいのも特徴です。

海外では亜鉛と感染症の関係、粘膜バリアへの影響、炎症経路への作用など、多角的な研究が進んでおり、その知見は私たち日本人の健康にも大きなヒントを与えてくれます。

今回は、亜鉛が腸と肺の上皮バリアの健全性をどのように支え、酸化ストレスや炎症シグナルをどう抑えるのかを、最新の研究成果をもとに詳しく見ていきます。

記事の要点

  • 亜鉛は腸と肺の上皮バリア(タイトジャンクション)の維持に不可欠で、不足するとバリア機能が低下し炎症が起きやすくなる。
  • 亜鉛は酸化ストレスを軽減し、炎症を引き起こすNF-kBシグナル経路を抑える働きを持つ。
  • 亜鉛が不足するとCOVID-19などの感染症で合併症や入院期間、死亡率が高まることが報告されており、食事から十分に摂ることが重要である。