健康診断で中性脂肪の数値が気になり始めた、そんな経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
厚生労働省の国民健康・栄養調査を見ても、過体重や肥満傾向にある日本の成人は年々増えており、それに伴って脂質異常症と診断される人も少なくありません。
中性脂肪や悪玉系のコレステロールが高い状態が続くと、心血管疾患のリスクが徐々に高まっていくことがわかっています。
治療の基本は食事や運動、そして必要に応じた薬物療法ですが、それらを補うかたちで植物由来のサプリメントに関心が集まっています。
なかでもアシュワガンダは、インドの伝統医学アーユルヴェーダで何千年にもわたって用いられてきた薬草で、ストレス緩和や抗炎症、抗酸化といった幅広い働きが報告されてきました。
アシュワガンダに含まれるウィタノリドという成分は、代謝や脂質の調整にも関わる可能性があると考えられています。
今回ご紹介するのは、メキシコで実施された無作為化二重盲検プラセボ対照試験で、過体重や肥満傾向にある成人を対象に、アシュワガンダを40日間続けて摂取したときの脂質プロファイルや体組成への影響を検証した内容です。
記事の要点
- 500ミリグラムのアシュワガンダを40日間摂取した群で、中性脂肪が平均31.28 mg/dL有意に減少し、VLDLコレステロールも36.29 mg/dLから29.63 mg/dLへと有意に低下した。
- BMIや腹囲、体組成には両群とも有意な変化はなく、体重減少とは独立した脂質代謝への働きかけが示唆された。
- 総コレステロール、LDL、HDLには有意差は出なかったものの、脂質バランスの改善傾向が観察された。