最新|緑茶をよく飲む人ほど幸福感が高い?:日本の高齢者1万5千人のデータから見えてきたこと

最新|緑茶をよく飲む人ほど幸福感が高い?:日本の高齢者1万5千人のデータから見えてきたこと

日本は長寿国として世界から注目されていますが、高齢者の「幸福感」については、必ずしも高いとは言えないという調査結果も報告されています。健康で長く生きることと、幸せを感じながら生きることは、必ずしもイコールではないのかもしれません。

では、日常のちょっとした習慣が、幸福感に影響を与えることはあるのでしょうか。そのひとつとして研究者たちが着目したのが、日本人の生活に深く根付いた飲み物、緑茶です。

緑茶はカテキンやテアニンといった成分が注目されることが多いですが、実は緑茶を飲む行為そのものが、人と人のつながりを生む場面と深く結びついています。家族の団らん、来客へのおもてなし、地域の集まり……。日本文化の中で緑茶は、人が集まるところに自然とあるものです。

浜松医科大学と聖隷クリストファー大学の研究チームは、この緑茶の摂取量、人とのつながり(ソーシャル・ネットワーク)、そして幸福感の三者の関係を同時に分析した、世界初の研究を発表しました。その内容をお伝えします。

◼️論文タイトル

The Relationship between Green Tea Consumption and Happiness
(緑茶の摂取量と幸福感の関係)

記事の要点

  • 65歳以上の高齢者15,115人を対象に、緑茶の摂取量・1か月に会う友人の人数・幸福感の三者の関係を同時に検討した、世界初の研究です。
  • 1日4杯以上の緑茶を飲む人は、飲まない人に比べて幸福感が有意に高く、友人に会う人数が多いほど幸福感も高い傾向が示されました。
  • 緑茶の摂取量と幸福感の関連のうち、約3割は「友人の人数」を介した間接的な効果によるものでした。