夜、布団に入ってもなかなか寝つけない。ようやく眠れても、朝はどこか重たい。日中はふとした瞬間に眠気がさす。そんな感覚は、若い世代でもめずらしくなくなってきました。
スマートフォンの光、不規則な食事、夜まで続く仕事や勉強。眠りをさまたげる要素は、暮らしのあちこちにあります。
そんな眠りに、身近なナッツからのアプローチがあるかもしれません。今回取り上げるのは、くるみです。おやつやサラダに使われるあのくるみを、夕食に少し添えるだけで、寝つきや眠りの質はどう変わるのでしょうか。
スペインの研究グループが、若い成人を対象にそれを実際にためした結果を、栄養学の専門誌『Food & Function』で報告しています。海外の栄養メディアでも8月に改めて取り上げられ、話題になりました。
記事の要点
毎日の夕食に40gのくるみを8週間食べた若い成人で、夕方のメラトニン代謝物(尿中6-スルファトキシメラトニン)が増え、寝つきまでの時間が短くなったと報告されています。
全体的な睡眠の質が高まり、日中の眠気も下がりました。夕方のメラトニン代謝物が多い人ほど、睡眠効率と睡眠の質がよいという関連もみられています。
くるみはトリプトファンやメラトニンをもともと含む食材で、夕食のひとつかみという無理のない量から取り入れられる点も、暮らしに続けやすい要素になっています。