抗酸化という言葉とともに、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールの名前を見かける機会は増えました。その一方で、これらの抗酸化物質を陰で支える成分があることは、あまり知られていません。
アルファリポ酸(α-リポ酸)もそのひとつです。体の中でわずかにつくられ、レバーや赤身肉、ほうれん草などにも含まれる、いおうを含む小さな分子です。
アルファリポ酸の持ち味は、水になじむ場所でも脂になじむ場所でも働けること。血液の中でも、細胞をつつむ膜の中でも力を発揮し、一度使われて弱った他の抗酸化物質を、もう一度はたらける形に戻す役割も担います。
近年は、脳卒中を経験した人を対象に、血管のしなやかさや炎症の指標がどう変わるかを調べた研究も報告されました。身近なようで奥行きのある、この栄養素をたどっていきます。
◼️記事の要点
アルファリポ酸は水にも脂にもなじむ抗酸化物質で、血液の中でも細胞膜の中でも働き、ビタミンCやEなどを再生させる役割も担うと報告されています。
体内でつくられる量はわずかで、レバーや赤身肉、ほうれん草やブロッコリーなどに少量含まれ、必要に応じてサプリメントで補う成分としても知られます。
虚血性脳卒中の患者を対象にした研究では、12週間の摂取で血管のしなやかさを示す指標や炎症の指標が改善したと報告されています。