ビタミンDは、ほんの十数年前まで一般にはほとんど注目されない栄養素でした。それが今では、骨密度が気になる方や、原因のはっきりしない不調で受診した方が「ビタミンD、低いですね」と言われる場面が珍しくなくなっています。
日本の基本的な健康診断の項目にこそ入っていませんが、必要に応じて測る栄養素として、無名の存在から一気に存在感を増したわけです。
2026年に医学誌『EJIFCC』へ載ったレビューは、マグネシウムがこれとよく似た道を歩み始めているのではないか、と問いかけています。原題は「マグネシウム、静かなパートナーか、次のビタミンDか」。
この見立ては、かなりの部分で説得力があります。血液検査で異常なしと言われ続けながら、なんとなく不調が続く人ほど、この話は自分ごととして読めるはずです。
記事の要点
2026年のレビューは、ビタミンDが無名の栄養素から日常の検査項目へ昇格した歴史になぞらえ、マグネシウムも同じ経路をたどりつつあると論じています。
若年成人の最大42%に見つかっていない不足があり、米国では人口のおよそ半数が推奨量に届いていないと報告されています。血液検査に映りにくいため、不足が見過ごされやすいと指摘されています。
成人の推奨量は1日およそ300〜400mgで、種実類・豆類・全粒穀物・葉物・海藻に多く含まれます。測られる日を待つより先に、食事から足しておく選択肢もあります。