年齢を重ねると、風邪をひきやすくなったり、治りに時間がかかったりすることがあります。若い頃は寝れば治っていたものが、なかなか抜けきらない。その背景には、加齢とともに免疫の働きそのものがゆっくり衰えていく「免疫老化」があると考えられています。
この免疫老化に、食事から摂れる栄養素が関わるかもしれない。そんな見方で注目されているのが、大豆やきのこ、小麦胚芽などに含まれる「スペルミジン」というポリアミンです。
細胞の掃除役であるオートファジーを促す働きが知られ、これまでは心臓や全身の加齢との関連で語られてきました。
今回、65歳以上の健康な高齢者を対象に、スペルミジンが衰えた免疫細胞にどう働くかを調べたパイロット研究が報告されました。海外の記事はこの研究を取り上げ、加齢で鈍くなった免疫の働きを、スペルミジンが後押しする可能性があると伝えています。
今回はその内容を紹介します。
◼️記事の要点
加齢で免疫の働きが衰える「免疫老化」が進むと、感染症にかかりやすくなったり、回復に時間がかかったりすると考えられています。
スペルミジンは細胞の掃除役オートファジーを促すポリアミンで、衰えた免疫細胞の働きを支える可能性が研究されています。
65歳以上を対象にした13週間のパイロット研究では、免疫細胞の老化を示す指標の改善と、免疫細胞の機能改善が報告されています。