最新|免疫こそ体のがん防御線:キラー細胞と抑制細胞のせめぎ合い

最新|免疫こそ体のがん防御線:キラー細胞と抑制細胞のせめぎ合い

がんは年齢を重ねた人の病気というイメージは、少しずつ変わりつつあります。近年は、これまでなら考えにくかった若い世代でのがんが報告されるようになり、なかには十代で進行したがんが見つかった例も語られています。

がんを語るとき、多くの場合は遺伝的な体質や、たばこのような外からの発がん物質が話題の中心になります。それももちろん大切な話です。

ただ、外科医でがん研究者でもあるPatrick Soon-Shiong氏は、あるインタビューのなかで、そこにもう一つの主役が抜けていると語っています。私たちの体が本来もっている、がんを見つけて始末する免疫の働きです。

体の防御を強くし、その防御をくり返し削るものを避けること。Soon-Shiong氏が示したこの見方を入り口に、免疫がどのようにがんと向き合っているのか、原文の内容に沿って見ていきます。

◼️記事の要点

  • 私たちの体では、T細胞やナチュラルキラー(NK)細胞といった免疫の細胞が、日々生まれる異常な細胞を見つけて取り除いていると考えられています。これは「免疫監視」と呼ばれる働きです。

  • がんを攻撃する細胞と、その攻撃を抑える細胞のバランスが崩れ、慢性的な炎症が続くと、がん細胞が見つかりにくくなり、増える隙が生まれると語られています。

  • 食事を整える、よく眠る、日光を浴びる、有害な化学物質を減らすといった暮らしの選択が、この免疫の働きを支える方向に関わると紹介されています。