残暑の和梨は水分だけではない:カリウムとソルビトール、アスパラギン酸が夏の体をいたわる【保存版】

残暑の和梨は水分だけではない:カリウムとソルビトール、アスパラギン酸が夏の体をいたわる【保存版】

立秋を過ぎ、暦の上では秋を迎えても、日本の八月はまだ暑さの盛りです。そんな残暑の店先に、みずみずしい和梨が並びはじめます。

幸水をはじめとする早生の品種が走りを迎え、シャリッとした歯ざわりと、あふれる果汁が、火照った体にすっと染みわたります。

和梨は「水分の多い果物」として親しまれ、実際にその約88%は水分です。暑さで汗をかき、のどが渇く季節に、手軽な水分補給になる果実です。けれど、和梨の持ち味は水分だけではありません。

余分な塩分の排出に関わるカリウム、和梨に特徴的な糖アルコールであるソルビトール、そして夏の疲れと相性のよいアスパラギン酸。みずみずしさの陰に、夏の体をいたわる成分が控えています。

この記事では、残暑に味わう和梨の栄養と、品種・食べ方・保存を、保存版としてまとめます。

記事の要点

  • 和梨(日本なし)は可食部100gあたり約88%が水分で、カリウムを140mg含みます。カリウムは、余分なナトリウム(塩分)の排出に関わり、汗をかく季節の水分・電解質のバランスを支える栄養素です。

  • 和梨には、ソルビトールという糖アルコールが含まれます。これは梨に比較的多くみられる成分で、腸の中で水分を保ち、おなかの調子をやさしく整えることに関わるとされています。また、疲労回復に関わるアミノ酸のアスパラギン酸も含まれています。

  • 幸水・豊水・二十世紀など品種ごとに味わいが異なり、八月から秋にかけて旬が移っていきます。よく冷やして皮の近くまで味わうと、和梨の持ち味を存分に楽しめます。