夏の食卓に、緑のごつごつした姿で並ぶゴーヤ。ゴーヤチャンプルーの湯気とともに、独特の苦味を思い浮かべる人も多いと思います。にがうり、ゴーヤーとも呼ばれるこの野菜は、暑さで食欲が落ちる季節に、さっぱりと箸が進む夏バテ対策の定番として親しまれてきました。
あの苦味は苦手という声もありますが、その苦味そのものに、ゴーヤならではの成分が関わっています。加えて、夏に消耗しやすいビタミンCを豊富に含み、しかも加熱に比較的強いという特徴も持っています。
今回は、旬を迎えたゴーヤを、苦味成分とビタミンC、そしてカリウムや食物繊維といった栄養の面からながめ、家庭での食べ方につなげていきます。
記事の要点
ゴーヤの苦味は、モモルデシンやチャランチンといった成分によるもので、この苦味成分が夏の食卓にゴーヤならではの個性を与えています。
ゴーヤは生100グラムあたりビタミンCをおよそ76ミリグラム含み、苦味成分や組織に守られて加熱に比較的強いため、炒め物でもビタミンCが残りやすいとされています。
カリウムや食物繊維も含み、汗で失われるミネラルの補いやおなかの調子の面でも、夏の一皿として取り入れやすい野菜です。