ビタミンAおよびビタミンD欠乏の併存が小児のアトピー性皮膚炎の重症度を悪化させる

ビタミンAおよびビタミンD欠乏の併存が小児のアトピー性皮膚炎の重症度を悪化させる

概要

背景

いくつかの研究により、ビタミンD(VD)欠乏がアトピー性皮膚炎と関連していることが示唆されている。しかし、ビタミンAとアトピー性皮膚炎との関係についてはほとんど知られていない。ビタミンAとビタミンDがアトピー性皮膚炎に及ぼす相互作用をさらに研究する必要がある。

目的

本研究では、小児アトピー性皮膚炎患者の血清ビタミンAおよびビタミンDレベルを測定し、ビタミンA欠乏とビタミンD欠乏がアトピー性皮膚炎の重症度にどのような影響を与えるかを調査した。

方法

  • SCORAD指数(アトピー性皮膚炎の重症度評価スコア)、総IgE値、末梢血好酸球数を測定。
  • 高速液体クロマトグラフィーを用いてビタミンAおよびビタミンDの血清レベルを測定。
  • 変数間の相関をピアソンの相関分析で評価。

結果

  • アトピー性皮膚炎児のビタミンDおよびビタミンAレベルは、正常児と比較して有意に低かった(p < 0.001, p = 0.0423)。
  • ビタミンDおよびビタミンAレベルはSCORADスコアと負の相関を示した。
  • ビタミンD欠乏とビタミンA欠乏の両方を有する(共欠乏)アトピー性皮膚炎患者では、他のアトピー性皮膚炎患者よりもSCORADスコアが有意に高かった。
  • 血清ビタミンAおよびビタミンDレベルと末梢血好酸球数の間に有意な逆相関が認められた。

結論

ビタミンAおよびビタミンDの共欠乏は、小児アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる可能性がある。ただし、この関係の具体的なメカニズムについては、さらなる研究が必要である。

これらの結果は、アトピー性皮膚炎患者へのビタミンDおよびビタミンAの治療的使用を評価する研究の必要性を示唆している。

source
https://karger.com/drm/article-abstract/235/3/196/114390/Comorbidity-of-Vitamin-A-and-Vitamin-D-Deficiency?redirectedFrom=fulltext