最新|ラクトフェリン:母乳に含まれる天然タンパク質が持つ驚きの抗ウイルス力

最新|ラクトフェリン:母乳に含まれる天然タンパク質が持つ驚きの抗ウイルス力

インフルエンザからSARS-CoV-2まで:幅広いウイルスに対抗する奇跡のタンパク質の可能性

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ウイルス感染症は、いつの時代も人類にとって大きな脅威です。季節性インフルエンザは毎年のように流行を繰り返し、SARS-CoV-2は世界中の社会と医療体制に甚大な影響をもたらしました。

抗ウイルス薬の開発は進んでいるものの、ウイルスの変異による薬剤耐性の問題は年々深刻化しており、WHOは薬剤耐性による死者が2050年までに年間1000万人に達する可能性を警告しています。

日本でも、毎冬のインフルエンザの流行やコロナウイルスとの共存が続く中、予防や治療の選択肢を広げることへの関心はますます高まっています。

そうした状況の中で、いま注目されているのが、母乳や初乳に豊富に含まれる天然のタンパク質、ラクトフェリンです。

このタンパク質は、赤ちゃんが生まれて最初に受け取る免疫の贈り物ともいえる存在ですが、最新の研究により、大人のウイルス感染症に対しても幅広い抗ウイルス効果を発揮する可能性が明らかになりつつあります。

記事の要点

  • ラクトフェリンは、ヒトの細胞表面のヘパラン硫酸プロテオグリカンに結合してウイルスの侵入を物理的にブロックするほか、ウイルス粒子そのものにも直接結合して感染を阻止する。
  • インフルエンザ、ヘルペス、肝炎ウイルス、ノロウイルス、SARS-CoV-2など幅広いウイルスに対して実験室レベルで抗ウイルス効果が確認されており、一部の研究ではジカウイルスやチクングニアウイルスの感染率を最大80%低下させた。
  • 臨床試験ではロタウイルス性胃腸炎の症状軽減やCOVID-19患者の症状回復促進が報告されており、安全性の高さから乳児から高齢者まで幅広い年齢層での活用が期待されている。