ルテインとゼアキサンチンといえば、目に良い栄養素として広く知られています。
サプリメント売り場でも目の健康を訴求した商品が多く並んでおり、加齢黄斑変性や白内障の予防栄養素として定着してきた印象があります。
ところが近年、この目の栄養素が脳の健康とも深く関わっていることが、さまざまな研究から明らかになってきました。
日本でも高齢化が急速に進み、認知症の患者数は2025年に700万人を超えると推計されています。
認知症を防げる病気に近づけるための食生活や栄養の研究が活発に行われている中で、ルテインとゼアキサンチンが新たな注目を集めています。
スマートフォンやパソコンが日常に欠かせない現代では、目への負担はかつてないほど大きくなっています。
デジタルデバイスから発せられるブルーライトや長時間の近距離作業は、目の酸化ストレスを高め、視機能の低下を早める要因のひとつとも考えられています。
アンチエイジング医療の第一人者である満尾クリニック院長・満尾正先生のブログで、ルテインとゼアキサンチンが目だけでなく脳の健康にも関与するという最新の知見が紹介されました。本記事では、その内容をもとに詳しく解説します。
記事の要点
- ルテインはヒトの脳内に存在する数少ないカロテノイドのひとつで、血中・網膜中のルテイン濃度が高い人ほど記憶力・情報処理速度・実行機能が良好である傾向が複数の研究で報告されている。黄斑部のルテイン量と脳内のルテイン量には相関関係があり、目の健康が脳の健康と連動している可能性がある
- ルテインとゼアキサンチンは目の黄斑部に集中して存在し、ブルーライトや紫外線を吸収して網膜を酸化ダメージから守る。視力低下は認知症のリスク因子のひとつとも指摘されており、目を守ることが間接的に脳を守ることにもつながる可能性がある
- ルテインはケール・ほうれん草・ブロッコリー・卵黄などに豊富で、脂溶性のため良質な油と一緒に摂ることで吸収率が上がる。サプリメントではルテイン10mg・ゼアキサンチン2mgが一般的な摂取量の目安とされている