立ち座りがつらくなった。歩いていてつまずくことが増えた。握力が落ちて、ふたが開けにくい。年齢を重ねるにつれて感じるこうした変化は、筋肉量と筋力がゆるやかに落ちていくサインかもしれません。
骨のためのビタミンとして知られてきたビタミンDが、いま筋肉との関わりであらためて注目されています。
2025年の総説がその仕組みを整理し、韓国の国民健康・栄養調査を用いた新しい横断研究が、血中ビタミンDと筋肉の関係を具体的な数字で示しました。
記事の要点
骨の健康を支える栄養素として知られるビタミンDは、筋肉のはたらきにも関わっており、2025年の総説では、血中濃度が低いことが筋力低下やサルコペニアと結びついて論じられています。
韓国の2022年の国民健康・栄養調査を分析した横断研究では、ビタミンDが欠乏している高齢男性は、そうでない男性に比べて筋肉量が少ない割合が約1.8倍、サルコペニアの割合が約2.3倍だったと報告されました。
一方で、この関連は男性で目立ち、女性ではどの年代でも有意な関連は見られなかったと報告されています。横断研究のため因果を示すものではありませんが、筋肉を守るうえでビタミンDに目を向ける手がかりになります。